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吹きガラス体験とカウンセリングとわたし

執筆者の写真: mari koga
mari koga
6月20日
読了時間: 3分

今回は、わたしの臨床のなかで大事にしている

“カウンセラーは伴走者である”


ということについて

より確かに思うようになったきっかけについて書いてみたいと思います。


あれは26歳の夏。


旅行先で吹きガラス体験に参加したときのことです。


以前にも一度体験したことがありました。


そのときは楽しかった記憶しかありません。


そのため今回も


まあなんとかなるだろう

くらいに思っていました。


ところが、やってみると想像以上に難しかったのです。


あっついガラスを扱いながら、職人さんの指示に合わせて両手を動かしていく。


説明を聞いている時点では、正直よくわかりません。


でも、わからないまま始まります。


最初は職人さんのペースについていくのに必死でした。


置いていかないで!

そんな気持ちにもなりました。


絶妙な力加減なので、少しでも力の加え方を失敗したら


ぐにゃ!とねじ曲がってしまいそう。


失敗したらどうしよう。


これで合っている??


そんなことを考えながら、とにかく言われた通りに手を動かします。


不思議だったのは、そのあとです。


少し慣れてくると、今度は自分でも動けるようになってきました。


すると安心するかと思いきや、そうでもありませんでした。


今度は


「あれ?私のほうが先に進みすぎていない?」


という不安が出てきたのです。


置いていかれるのも不安。


でも、自分だけ先に進んでいるように感じるのも不安。


一緒にやっているはずなのに、人と歩調を合わせることは案外難しいのだなと思いました。


体験時間は30分ほど?だったと思います。


けれど、その短い時間のなかで、


人にペースを委ねることの怖さ


自分でやってみることの怖さを味わった気がします。


それでも続けているうちに


あ、なんとなくわかってきた


という感覚が生まれました。


最初は、


「ちゃんと支えていてね」


という気持ちだったのに、


だんだん


「もう少し任せてもらっても大丈夫ですよ!」


という気持ちになっていく。


その感覚は、少し自転車の練習に似ていると思いました。


後ろで支えてもらっているうちは安心です。


けれど、いつかは手を離してもらわなければ走れるようにはなりません。


支えてほしい。


でもずっと支えていてほしいわけではない。


そっと手を離してほしい。


吹きガラス体験を終えたあと、


「ああ、これってカウンセリングと似ているな」


と感じました。


カウンセリングでも、まずは相手の歩幅に合わせながら

一緒に歩いていきます。


置いていかれたように感じても苦しくなる。


後ろからついてこられても、進む道が見えないと怖い。


だからまずは、隣で歩くこと。


そして少しずつ力がついてきたら、


必要以上に支え続けるのではなく、その人自身に任せていくこと。


その人が持っている力を信じていくこと。


カウンセリングには終わりがあります。


いつか、


もう大丈夫です


ここからは自分でやってみます


そんなときがやってきます。


その日まで伴走し、


必要なときには支え、


必要なくなったらそっと手を離す。


吹きガラス体験は、そんなカウンセリングの在り方を改めて考えさせてくれた出来事でした。




拙い文章ですが、ここまで読んでいただき

ありがとうございました。

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