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大切な人が悩んでいるとき、自分にできることはある?

執筆者の写真: mari koga
mari koga
10月15日
読了時間: 5分

家族やパートナー、友人など、大切な人が悩んでいるとき。

「何か力になりたい」「どう声をかけたらいいんだろう」「自分にできることはないだろうか」

そんなふうに考えた経験はありませんか。

一生懸命に話を聞いたり、励ましたり、解決策を考えたり。それでも相手の様子が変わらないと、自分の関わり方が間違っているのではないかと、不安になることもあるかもしれません。

また、身近な人を支え続けるうちに、支える側自身が疲れ果ててしまうこともあります。

今回は、悩んでいる人への関わり方と、支える側の心を守ることについて考えてみたいと思います。


まずは、相手が何を求めているのかを考える


悩みを打ち明けられると、私たちはつい、何とかしてあげたくなるものです。

「こうしてみたら?」「そんなに気にしなくても大丈夫だよ」「もっと前向きに考えようよ」

こうした言葉も、相手を思ってのことでしょう。

けれど、悩んでいる人がいつも解決策を求めているとは限りません。

ただ話を聞いてほしいときもあれば、具体的な助けが必要なときもあります。そっとしておいてほしいこともあるでしょう。

そんなときには、

「今は話を聞いてほしい? それとも、一緒にどうしたらいいか考えようか?」

と尋ねてみるのも一つの方法です。

大切なのは、こちらがよいと思う支援を一方的に差し出すのではなく、相手が何を必要としているのかを知ろうとすることです。


言葉をかけることだけが、支援ではない


例えば、育児や仕事で心身ともに疲れている人にとっては、励ましの言葉よりも、家事を代わってもらうことが助けになるかもしれません。

一方で、具体的な手助けよりも、自分の気持ちを否定せずに聞いてもらうことが必要な場合もあります。

「何かしてあげなければ」と考えると、特別な言葉や行動を探してしまいがちです。

でも、日常の小さな負担を減らすこと、相手の話に耳を傾けること、いつもどおりに接することも、支えになる可能性があります。

何が助けになるかは、その人の状態や置かれている状況によって異なります。

一度うまくいった関わり方が、いつも正解とも限りません。

相手の反応を見ながら、関わり方を少しずつ調整していくことが大切です。


支える側だって、疲れることがある


大切な人が苦しんでいるとき、何とかしてあげたいと思うのは自然なことです。

特に、家族やパートナーなど、日常的に関わる相手であれば、相手のつらさを身近に感じる機会も多いでしょう。

「自分がもっと話を聞いてあげれば、元気になるかもしれない」「自分の接し方が悪いから、相手の調子がよくならないのかもしれない」「自分が支えなければ、この人はどうなってしまうんだろう」

そんなふうに考えて、知らず知らずのうちに、相手の問題を自分自身の責任として引き受けてしまうことがあります。

けれど、相手を支えることと、相手の問題をすべて自分が引き受けることは、別のものです。

私たちは、大切な人の話を聞いたり、生活を手助けしたり、一緒に解決策を考えたりすることはできます。

でも、相手の苦しみを代わりに感じることも、相手の問題をすべて解決することもできません。

どれだけ大切に思っていても、自分にできることには限界があります。

そして、その限界を感じることは、相手を大切に思っていないということではありません。

支え続けることに疲れたり、ときには距離を置きたいと感じたりすることもあるでしょう。


相手を大切に思う気持ちと、自分自身を大切にすることは、両立してよいのです。


自分にできることと、できないことを見つめ直すことも、相手との関係を長く大切にしていくために必要なことかもしれません。


専門家につなぐことも、支援の一つ


身近な人だからこそ、できることがあります。

一方で、身近な関係だからこそ、難しいこともあります。

例えば、家族やパートナーには話しにくいことでも、第三者になら話せる場合があります。

悩みが長く続いていたり、日常生活に大きな影響が出ていたりするときには、医療機関やカウンセリングなど、専門家への相談を検討することも大切です。

「一度、専門家に相談してみない?」「必要なら、一緒に相談先を探そうか」

そんなふうに提案することもできるでしょう。

ただし、本人がすぐに相談を希望するとは限りません。

相談を勧めても断られることがありますし、今はまだ誰かに話す準備ができていない場合もあります。

そのようなとき、無理に説得し続けることが、かえって関係を難しくしてしまうこともあります。

差し迫った危険がある場合を除き、本人の意思を尊重しながら、必要な支援につながる機会を探していくことが大切です。


支えるあなた自身も、相談していい


「本人が相談に行きたがらないから、どうしようもない」

そんなふうに感じている方もいらっしゃるかもしれません。

でも、専門家に相談するのは、悩んでいる本人だけとは限りません。

家族やパートナー、身近な人を支えている方自身が、相談することもできます。

相手にどう関わったらいいのか。

自分はどこまで引き受けたらいいのか。

この関係の中で、自分は何を感じているのか。

そうしたことを、第三者と一緒に整理することにも意味があります。

大切な人を支えるために、自分一人ですべてを抱える必要はありません。

相手のことも、自分のことも、大切にしながら。

それぞれの歩幅で、できることを考えていけたらと思います。


大切な人への関わり方に悩んでいる方へ


アンダンテ相談室では、家族やパートナーなど、身近な人との関係についてのご相談もお受けしています。

「相手にどう接したらいいかわからない」「支え続けることに疲れてしまった」「自分自身の気持ちも整理したい」

そんなときには、一人で抱えず、ご相談ください。


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